四月の出来事

04・03花蓮地震

午前7時58分、台湾東部沖でマグニチュード7・2の強い地震が発生し、花蓮県で最大震度6の揺れが起き、死者10人以上、負傷者千人余り、多数の家屋が損壊する被害が出た。慈済基金会は8時20分に本部で災害対応センターを立ち上げ、県政府と協調して災害支援を進めた。

04・04

慈済インドネシア支部の家屋建設支援プロジェクトは、2006年から首都ジャカルタで展開され、その後当国の各地に広めている。本日、西ジャワ州スカブミ県で完成した3戸の入居式が行われ、同時に10キロの米と20パックの静思書軒提供の乾麺を含む60セットの生活物資が現地の住民に配付された。

04・06

◎アメリカのオハイオ州とインディアナ州で、それぞれ2月28日と3月14日に竜巻が襲い、多数の建築物が損壊し、3人が死亡した。慈済シカゴ支部は4月6日、インディアナ州で配付を行い、全壊またはひどく損壊した33世帯の98人に1000米ドルの買い物カードと祝福パックを贈呈した。同月14日にはオハイオ州で配付が行われ、800米ドルの買い物カードと祝福パックを58世帯の174人に贈った。

◎アメリカ・ハワイの慈済ボランティアはマウイ島森林火災被災者支援で、2023年8月に続いて本日、甚大被災地区のラハイナ町の住民で、幼児や病気の高齢者がいる世帯のうち、支援を必要としている145世帯に買い物カードを提供した。

◎3月14日夜間、アメリカ中西部は竜巻に襲われ、インディアナ州ウィンチェスター市とその周りの町が大きな被害を受けた。慈済インディアナ連絡所は17日、被災地区の視察を行った。本日シカゴ・デイトンのボランティアは、当市で33世帯に買い物カードとマフラー、エコ毛布、即席麺などを含む祝福パックを配付した。

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4月5日午前7時半、1機目のヘリコプターが着陸し、慈済が支援した物資を受け取った(写真2)。天祥地区に留まっていた外国人観光客たちは機内から降りても動悸が止まらず、ボランティアが関心を寄せた(写真1)。(撮影・陳光華)

当時、山岳地帯に足止めされていた観光客やホテル従業員、民衆及び天祥派出所や保七総隊など公的機関の人員、合わせて600人余りが食糧と水を必要としていた。慈済は花蓮警察、内政部空勤総隊と協力し、道路が開通されるまで持ち堪えられるよう、2回に分けて空輸すると共に、世界中の慈済人の気遣いを第一線にいる捜索隊員に届けた。

臨時の住まい 尊厳と安全

災害救助の利器は、慈善経験の蓄積と啓発から始まる。
エコ素材:大衆を守ると同時に地球の資源を大切にする。

(撮影・許政雄)

➊ ジンスー福慧エコ間仕切りテント

開発

2019年〜2020年にかけて災害予防訓練とボランティア訓練で使用を開始。

重量

7.56キロ

材質

一張り分の生地は、回収された600ml入りのPETボトル280本を使用して生産。

特徴

・コンパクト収納で、2分以内に組み立て完了可能。
・個人空間を仕切り、プライバシーが向上
・延焼防止効果のある化学繊維テント生地
・弾力性のあるワイヤーフレームを使用しているので、支柱を立てる必要がない。

(撮影・鄭啓聡、蔡素美)

➋ 大愛感恩科技公司のエコ毛布

開発

2006年。以後、改良を続け、厚手のものもある。

重量

1809グラム

材質

回収PETボトル67本

特徴

・柔らかくて保温性が良い。洗濯が簡単で乾きが早い。水洗いしても色褪せしない。
・水を使わない先染めをすることによって、生地の染色工程で発生する水汚染を防いでおり、節水と同時に、化学物質による環境への二次汚染を大幅に減らしている。
・100%回収PETボトルから再生されており、「ゆりかごからゆりかごまで(C2C)」のシル
バー級認証を得ている。

(撮影・鄭啓聡、蔡素美)

➌ ジンスー多機能福慧ベッド

開発

2013年

重量

15キロ

材質

食品包装用PP。皮膚に接触しても安全。

特徴

・耐荷重は150キロ
・素手で組み立てられ、道具は不必要。
・ベッドは通気孔がある設計で、通気性が良く、快適。
・地面から30センチの高さがあり、湿気が多くて蒸し暑い所や浸水した環境にも使用可。
・この他、福慧テーブルと椅子があり、全て折りたたみ式で、持ち運びに便利。

地震が発生した当日の昼、慈済は政府が立ち上げた避難所を支援した。その晩、精舎の師父が訪れて被災者を見舞った。(撮影・陳榮欽)

04・07

慈済カンボジア連絡所は、2016年からプノンペン市ダンコー区のゴミ山周辺に住み、廃棄物を拾って生活をしている住民に対して、三カ月に一回、定期的に配付活動を行っている。本日ボランティアは474世帯の住民に、米とビスケット、トースト、ミネラルウォーターなどを配付すると共に、0403花蓮地震被災者のための祈りと竹筒貯金箱による愛の心を募る活動を行った。

04・11

慈済基金会とASUSは、「企業共善協力活動」で覚書を交わした。0403花蓮地震で影響を受けた学校にコンピューターなどの設備を提供する他、各種教育プロジェクトを通して、学生たちのデジタルテクノロジーでの学習向上を支援する。

04・12

日本の慈済ボランティアは、0403花蓮地震で街頭募金を始めた。14日、東京で、新宿と新大久保駅での募金活動、代々木のホームレスへの配付、人文教室での活動などが行われた。大阪では、西城区で炊き出しを行った際、日雇い労働者たちから愛の募金を募った他、17日から23日まで天王寺の近鉄デパート前で街頭募金活動を行う。

04・13

慈済アメリカ総支部は「心を一つに共善し、愛を台湾に届ける」愛の募金活動を展開し、本日、仙台市の有名な店である「Gyutan Tsukasa USA Inc.」の鈴木大介副総裁と木原智美経理部長が相沢幸司総裁の代表として、サンディマス志業パークに10万ドルを寄付した。これは、2011年3月11日の東日本大震災の後、台湾国民と慈済ボランティアが日本の被災者に対して行ったケアと支援へのフィードバックである。

04・17

慈済アメリカ総支部は、「アメリカ国土安全保障省、信仰に基づく近隣パートナーシップ センター(DHSセンター)」の要請に応じ、アメリカ合衆国連邦緊急事態管理庁(FEMA)が主催する「他宗教リーダーによる気候変動の影響からの回復力に関する円卓会議」に参加した。そして、初めて福慧ベッドや福慧間仕切り、最新の研究で開発された蚊帳と「福慧収納キャビネット」などジンスー福慧家具シリーズを展示した。

04・23

慈済基金会の「企業共善合作プロジェクト」で、本日、植境複合概念館において、台北老松ロータリークラブと共同で「慈善協力寄贈式」を行った。当クラブは他の団体と共に10万元を寄付すると共に、大阪府池田市の池田くれはロータリークラブと千葉県つくば市のつくばシティロータリークラブに代わって、45万円を寄贈して、慈済の0403花蓮地震支援活動に呼応した。

04・24

◎大愛テレビ局が作成した《コーラン経本の修復‥本来の状態――古代コーラン経本の復元》と《仏教精神の味》の二つのドキュメンタリーが、第57回ヒューストン国際映画祭の宗教類動画制作及び短編ドキュメンタリー部門で「シルバー賞」に輝いた。

◎慈済基金会の顔博文執行長は本日、日本中日新聞社のオンラインによるインタビューと、東京放送テレビ局(TBS)取材チームによるインタビューを静思精舎で受け、台湾の0403花蓮地震と能登半島地震後の慈済の緊急支援及び動員、運用等に関する行動について分かち合った。

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