弘法で衆生を利し、仏恩に報いる

経蔵劇「無量義 法髄頌」の舞台は、あたかも2500年余り前に戻ったかのように、古代インド・ラージャグリハの霊鷲山で、仏が法華経を説く前に《無量義経》を説き、十方から仏法を聞こうとする衆生が、敬虔な心で静かに待っていた。(撮影・黄筱哲)

慈済は既に五十八年目を迎え、仏陀の教えに基づいた菩薩精神が定着し、慈済人は六十七の国と地域に到達している。現代は科学技術が発達して、便利な交通機関があり、普く仏法を広めるのに役立っており、慈済人はこの時代を逃さず、人々に悟りの道を説いている。

経蔵劇「無量義 法髄頌」は、仏法を広める一つの形である。仏陀が導いてくれることに感謝し、この二年間、一歩一歩着実に仏陀の故郷に歩みを進め、インドとネパールで貧困に苦しむ人を救済して癒し、住民に善行と人助けすることを呼びかけている。

経蔵劇で世界に発信する

《無量義經》は《法華經》の精髄であるが、経蔵劇は、それを更に精煉した内容である。二〇二一年、花蓮での上演を皮切りに、修正とリハーサルを繰り返す中で、出演者たちは法髄の中に浸り、法益を受けて来た。

この経蔵劇は、二〇二二年十二月に高雄アリーナの公演が円満に終了してから二〇二三年七月の彰化県立体育館での公演、同年十二月の台北アリーナ公演まで合計二十三回、毎回三時間、仏陀の一生と慈済史実を演じてきた。

優人神鼓と唐美雲台湾オペラ歌劇団、台北愛楽合唱団等といった芸術文化団体が舞台上を受け持った。

慈済ボランティアは、慈済手話と動作、朗唱で呼応した 。中でも、台北アリーナでの十回の公演は、観客数が延べ十一万人に上り、八回のライブ配信の視聴者は延べ五十万人を超えた。(撮影・黄筱哲)

仏法を再び仏陀の故郷へ

二〇二二年四月から、シンガポールとマレーシアのボランティアは、仏心師志の心掛けを携えて仏陀生誕の地に入り、遊化(ゆけ)の足跡をたどって苦しむ人々を訪ね、貧困と病に支援の手を差し伸べた。同時に、安定した生活、学校の建設支援、職業訓練クラスの開設と共に、「竹筒歳月」の教えも広め、いつの日か、仏陀の正法をその故郷へ返したいと願っている。

ボランティアはネパール•ルンビニの或る家庭を訪れ、もうすぐ小学校に進学する小さい姉妹に学校の制服を届けた。姉妹二人は、ボランティアとしっかり勉強することを約束した(下の撮影・李麗心)。

インドブッダガヤのスジャータ村の学校で、ボランティアが静思語教育の授業を行った。教師と生徒は一緒に、「最も美しいのは笑顔」というポーズを取った( 下の写真 撮影・鄧亦絢)。

二〇二二年八月二十五日、ネパールの慈済ルンビニ連絡所が業務を開始し、二〇二三年七月にNGOの登録を完了した。

慈済のインドブッダガヤ連絡所は、二〇二二年にNGO登録が完了し、二〇二三年九月十三日より業務を開始した。

.慈善志業:ケア世帯支援、職業訓練講座(裁縫教室、手作り石けん教室)、ケア世帶への補助(思いやりキッチン、住宅修繕支援、仕事を与えて支援に代える)

.医療志業:健康診断、医療補助、衛生教育の推進。

.教育志業:静思語教育を学校に導入、教師懇親会の設立、中途退学者ゼロ計画の推進。

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