世の在家信者に感謝しよう

編集者の言葉

二〇二三年十二月十五日の早朝、法師は歳末祝福会の行脚に出発した。出かける前のボランティア朝の会の席上では、世界中の慈済人に向けて、気候の変化が激しく、寒暖の差が大きいため、服装に注意して自分の健康を守るようにと促した。台北で海外の養成委員と慈誠(男性ボランティア)の認証式が行われた日は、大陸から寒波が南下して気温が摂氏十度まで下がった。しかし、新店静思堂内は至る所が心温かく感じられた。その中で、法師の応接室には大勢のボランティアが集い、それぞれの慈善体験を報告した。人間(じんかん)には、苦はあるが、愛もあるのだ。

長年旱魃に見舞われているジンバブエでは、二月に発生したコレラが、十一月末にピークに達したそうだ。その主な原因は、水源の汚染と人畜共用から来ているという。ジンバブエの慈済ボランティアは不眠不休で井戸を修繕し、二〇二三年には三百五十三カ所の井戸を新たに掘ったり、修復したりして、使えるようにした。

モザンビークでは、八千人余りの地元ボランティアが慈善活動に投入し、延べ六十万人余りが恩恵を受け、静思語教育の対象者は、延べ三十五万人余りに達した。サイクロン・イダイ被害に対する建築支援も、すでに三つの学校で行われている。村では、夜になると慈済の支援する学校の照明が唯一の明かりなので、生徒は放課後も電灯のある教室に残って補習に参加し、勉強に集中することができる。

今、世界中の注目を集めているのは、イスラエルとハマスの衝突だ。十月七日から年末までで、既に双方合わせて二万人以上の犠牲者が出ている。トルコの慈済ボランティアは、十二月初めにイスタンブールにたどり着いたパレスチナ難民に、初めて生活必需品が買える買い物カードを提供した。

認証式に出席するためにトルコから来た三人のシリア人ボランティアは、シリアの小学生が描いた絵を台湾に持ち帰った。そこには両手でエコ毛布を持っている様子が描かれてあった。

「その絵は慈済環境保全志業の三十年以上にわたる歩みを物語っています。その毛布は世界中で無数の人に温かさを届けて来ました」。

法師は、なんとしても歳末祝福会に出席し、皆に自分の心意を表さなければならないと言った。

「この一年間、非常に多くの人が日々心を一つにし、愛を結集して世に奉仕していました。私も日々感謝の気持ちがつのるばかりです。この感謝の声を皆さんに伝え、世に愛を奉仕している人のために、愛を受け取った人に代って、感謝したいのです」。

時は二〇二四年になり、月刊誌「慈済」の新年度第一期では、二〇二三年に行われた何項目かの志業を振り返っている。五十八年目を迎えた慈済は、慈善、医療、教育、人文の各志業が、互いに補い合う慈善ネットワークを縦横無尽に織りなしている。このネットワークは、台湾の地域社会から国際社会へと踏み出して人々の愛の心を啓発し、世の中を補っている。

台湾の大衆が選んだ二〇二三年を代表する漢字は、「欠」だった。新しい二〇二四年を展望する時、人間(じんかん)の争いが早く終わり、人々が心身共に健康で平安に暮らすことができるようにと願わずにはいられない。皆で努力して、円満な年にしたいものである。

(慈済月刊六八六期より)

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