子供のクラスにグループができていて、子供は仲間はずれにされてしまい、傷ついています。このような友達関係を解決できるようにするには、どのように導いたら良いでしょうか。
答:三歳ぐらいになると、「うちのお母さんがね……お父さんがね……」と話すようになりますが、その頃の子供にとっては両親が全てなのです。小学校に入学し、五年生になる前には視野が広がり、同級生や両親に「先生が言っていたよ……」と話すようになります。それが五年生以上になると、「クラスの子が言っていたけど……」に変わってくるので、子供の成長や変化を辿ることができます。
クラスの中のグループから冷たく扱われたり、仲間はずれにされたりして辛いと感じているとしたら、両親はどのように子供を導いたら良いでしょうか。
自分で解決の方法を見つけると子供を信じる
もし、子供が帰宅して「クラスにグループがあって、自分と遊んでくれない」と話したなら、両親は間違いなく不安になり、「子供のために何かしたい」とまで思うことでしょう。しかし、このような時には、冷静になって話に耳を傾けることが一番大切なのです。
子供の話に関心を寄せて「どうしたの?」、或いは「大丈夫?」と話しかけ、子供が抱えている気持ちや葛藤を話せるようにしてあげます。その次に「どんな方法があると思う?」と尋ねます。感情的に共感して理性的に話し合いを進めていくうちに、子供は必ず自分の人間関係を解決する方法を見つけるはずです。
現代の人間関係は、全体的に冷めていると言えます。隣近所の人なのに、外で会ってもまるで他人のように振る舞い、助け合うどころか、挨拶さえほとんどしないのです。両親がこのように隣人と接していたら、子供も知らないうちにそれを学び取り、自分勝手で冷たい態度をとるようになりますから、大人になって良い人間関係を築くことは本当に難しくなるでしょう。
両親は子供が小さいうちから、隣近所の人と会った時には一緒に挨拶をしましょう。「洪おばさん、こんにちは!」、「馬先生、野菜を持ってきてくれてありがとうございました!」。
隣近所の人が困っている時は、子供を伴って手伝いましょう。しばらく前のことですが、隣の廖さんの奥さんがやってきて、「李先生、うちには雑草がきれいに取れない場所があるのですが、手伝ってもらえませんか?」と言うので、私はすぐに応じました。そして、息子にそのことを話すと、息子はすぐに、「僕は手が長いから、雑草取りを手伝うよ」と言いました。人間関係の三割は避けられない運命で、七割は教養で決まりますが、そのスキルは家庭教育で養うことができるのです。
両親が身をもって示すのが最良の導き
一般に人間関係とは、小さなグループのことを指し、気が合えば集まり、気が合わなければ別のグループを選んだり自分で作ったりします。帰属感を得て落ち着くことができればそれでよく、無理に誰かに気に入られようとする必要はありません。意図的に誰かの要求に応えることは、人間関係における第一の地雷です。
子供が仲間はずれにされているのを見た両親は、とても悲しくなるでしょう。「子供に友達ができるように差し入れをする」ことは、長期的に役に立つことではないので、決してしないでください。これは人間関係における第二の地雷でもあります。
このような時に対処すべきは、自分の子供はいつも拒否されるタイプなのか、子供の性格や問題解決の方法に修正が必要ではないのか、という問題です。この子の世話をする義務が誰かにあるわけでは無いのですから、そこにいると喜ばれるような存在の子供にすることが最優先なのです。
求められ、省みてこそ、変わっていけるのです。子供が良い人間関係を築くために、参考になる教科書は特にありません。両親が知恵を働かせ、問題が起こったらすぐに説明して導き、子供に深い印象を与えることが大切です。両親は更に、「親が模範を示す、これが子供を教育する上で最も重要だ」ということを、忘れてはいけません。
(慈済月刊七〇五期より)

