食レポチームと共に新しい可能性を発見!

SNSの時代だからこそ、「食レポ」は制限を超えた報道ができる。ライブでは、趣のある調理の実践、プロの講座、レストラン・グルメマップなどを組み合わせている。世界各国のネットユーザーを通してより多くの人が参加し、菜食を身近なものにすることも、更に家でエキゾチックな味を作ることもできる!

私はまだ若いですが、メディア関係の仕事をしています。仕事以外に、どうやって菜食を広めたらいいでしょうか?」慈済ボランティアの林思彣(リン・スーウェン)さんは大愛テレビの職員だが、「食レポ・菜食で変わる花蓮」チームの一員として、どういうレポが人々を惹きつけ、どういうコンテンツを発信すべきか、いつもチームと討論してきた。

去年三月のホワイトデーの時、彼女は慈済大学の慈青たちとビーガン食を提供するアフタヌーンティーカフェで食レポを発信した。「ベジタリアンは彼氏を見つけやすい?」、「もし相手がベジタリアンでなかったら、どうしたらいいか?」また、「なぜ肉を食べないかって?それは君が僕の心の肉だから」、とユーモアを交えたネタを掲載し、菜食に恋愛を絡めてロマンチックな趣を醸し出した。

食レポはまた、元花蓮慈済病院のエネルギー療法センターの許瑞云(シュー・ルイユン)医師と鄭先安(ジョン・シェンアン)医師を招き、コロナ禍でどういう食事をすれば免疫力が高まるかを語ってもらった。栄養師の蘇真瑩(スー・ジェンイン)さんとベジタリアンの妊婦が、子供を健康なベジタリアンに育てるというテーマで対談し、人々の「ベジタリアンは栄養不足になりがち」という間違った考えを打ち消している。林さんは、笑顔で「ネットフレンドから絶えず質問があります。食レポを問診のように思ってくれています」と言った。

「食レポ」は祝祭にも応えており、端午の節句では、調理担当の地域ボランティアから菜食チマキの作り方を学び、中秋節には「糖分と油を少なめにして、乳製品も卵も使わない」月餅を紹介した。また、チームは慈濟大学の卒業生で韓国人ボランティアである朴修民(パク・スミン)さんが、ラポキ(ピリ辛インスタントラーメンのチャーメン)とミヨックク(ワカメ入りスープ)の作り方をオンラインで教え、異国情緒に溢れたライブにした。

今年2月、慈済大学で1回目のノーミート・イベントが開かれた。「食レポ」チームのメンバーである林思彣さん(右)と蔡柏毅さんがライブ発信をした。 (撮影・羅明道)

チームはベジタリアンベーカリーやレストランで撮影しただけでなく、最近人気の「ノーミート」イベントやベジタリアンナイトイベントで、様々な美味しいベジタリアン料理を出すキッチンカーを紹介した。その前に並んだ長い列は林さんを驚かせた。「みんな本当に食べるのが好きなんですね!」。また、ライブチームはコンビニのベジタリアンコーナーに行き、ネットフレンドに新発見をしてもらった。外で何を食べるか、悩まなくて済むのである。

五月、台湾はコロナ禍が深刻化した。人々が密になるのを避けるために、「食レポ」チームは変化に対応した新しい企画、「コックのⅤプロジェクト・コロナ禍で料理を作ろう」を始めた。世界中の料理上手な学生や主婦、外国人、お店、プロがライブで調理を披露してくれた。今回違っているのはチームの支援がなく、自分たちで調理の過程を撮影し、ライブ発信しなければならないことである。

マレーシアから来た友人が、現地のコロナ禍と彼はなぜ菜食を始めたか、そして菜食の重要性を話してくれた。イギリスの友人は、ファンページのフォロワーに、現地の文化に加えて伝統的な肉料理を菜食料理に変える調理方法を見てもらった。またイタリアの友人は、自分で栽培した農産物を使って地元で人気のあるスイーツを作った。韓国の友人は家族全員でレイミョン(冷麺)を作り、簡単で美味しい菜食料理を紹介した。

モザンビークの十代の学生は、片言だが中国語で伝統的なモザンビーク料理を作る方法を披露し、菜食を勧めたいのだと語った。彼女は自分でビデオを編集し、ネット翻訳ツールを使って中国語の字幕をアップロードし、菜食を勧める考えを共有したのだ。

世界中の生放送から、菜食や植物由来の食材を使うこと、様々な面白い独創性を見ることができる。彼らはライブ番組を苦労して作成している。何も分からなかった状態から発信できるようになり、また、カメラに映るのが怖かった人が今では恥ずかしさを克服し、紹介できるまでになった。

「食レポ」は始まって一年半を経過し、チームはいくつかのメディアプラットフォームに跨る運用も検討している。林さんは楽しみながら、ベジタリアンベーカリーが「食レポ」を通して、オーツドリンクの作り方を共有したり、どうやってよりおいしく混ぜ麺を作るかを紹介してくれた。この店は頻繁にライブ発信チームと交流し、積極的にビーガンデザートやパンの開発に取り組んでいる。

「若者たちが食生活を変え、肉食を菜食に変える意志があるなら、未来の世代に影響を与えるだけでなく、環境にもよい影響をもたらすでしょう。」随時調整しながら流れに沿い、初心を忘れず、菜食を広める努力をして欲しい、と林さんが言った。(資料提供・蔡翠容)

(慈済月刊六六一期より)

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