台北慈済病院は5月から新型コロナの患者を受け入れる専用病室を順次、増設してきた。医療スタッフは長時間防護服などを身に付けて救命に努めている。本当に体力と意志力の試練だと言える。
昨年初め、台湾全土で感染確定者が三十人余りしかいなかった時、台北慈済病院はそれとは知らずに五人の感染確定患者を収容した。その後、緊急に七十人の医療スタッフを隔離したが、幸い一人も感染していなかった。この経験があった故に、系列の全病院は、細心の注意を払うようになり、五月初めからは新型コロナウイルス感染確定者を受け入れた時、積極的に専門病室を開設した。六月上旬には一日平均百五十人の治療にあたり、治療の最前線は手を携えて前進し、後方から支援しながら、共に今回の使命を果たしてきた。
(慈済月刊六五六期より)