コロナ禍の台湾アラートと慈済の寄り添いケア日誌

▶5・11

台湾は市中感染の段階に入り、全土で警戒レベルがステージ2に引き上げられた。

▶5・15

  • 台北市と新北市は警戒レベルがステージ3に引き上げられた。5月28日まで台湾全土のレジャー施設が閉鎖され、宗教活動も全面的に禁止となり、不要不急の外出の自粛が呼びかけられた。
  • 慈済は台湾全土の静思堂とリサイクルセンターの対外活動を暫時中止にし、資源回収拠点では回収物の受け入れを停止した。
  • 本日より6月4日までの統計‥高雄慈済ボランティアが合計3万7千枚のフェースシールドを製作し、それらは第一線で働く警察、消防隊員、医療人員に提供された。

▶5・16

  • 北部のある高齢者施設に多機能折り畳み式ベッド(福慧ベッド)55床を寄贈した。そして施設では療養者の防疫区分けを整えた。
  • 台北慈済病院は、元来の専用病室エリアに加え、新たに4つのエリアを順次開設して入院可能な病床数を増やした。

▶5・17

`台湾全土の一日当たりの新規感染者が、今までで最も多い535人となった。

  • 慈済精進資源ネットワークは「防疫・耳を傾けよう」という特別コーナーを設け、人々を招いて祈りと礼拝、精進活動を行った。

▶5・18

教育部(文部科学省に相当)は、翌日から台湾全土の全ての学校を休校とし、自宅でオンライン学習するよう公布した。

▶5・19

台湾全土で警戒レベルがステージ3に引き上げられた。

  • 慈済は、海洋パトロール隊台中支隊・台北・新北市、及び桃園消防局に漂白剤やアルコール消毒液を寄贈した。

▶5・20

  • 台中慈済病院は市政府の要請に応じて検疫所を開設した。
  • 花蓮慈済病院が新型感染症検体採取検査ステーションを開設した。

▶5・21

  • 重症病床の需要が増加し、台北慈済病院は集中治療室を増設した。

▶5・24

  • 慈済は、医療スタッフが休息できるよう、福慧ベッド10床と安心祝福セット10個を緊急手配し、万華区剝皮寮の検疫所に届けた。
  • 花蓮で用意した3千箱の安心生活ボックスが新北市の三重区と双和区の社会福祉センターに届けられたのち、社会局によって地域の弱者世帯に贈られた。
  • 台中慈済病院は、台中市対策本部に呼応して、2日続けてクラスター感染が発生した学校に検疫所を開設し、教師、生徒、保護者など約4百人の検疫を行った。

▶5・25

台湾全土の警戒レベルがステージ3のまま6月14日まで延長され、自宅でのオンライン学習も延長となった。

▶5・26

コロナ感染の死亡者数が初めて1日で2桁になった。ステージ3の警戒を更に強化する措置がとられた。

  • 大林慈済病院は専用のICU病棟24床を追加した。    
  • IT関連の聯華電子(UMC)社より80万セットのPVC手袋が寄付され、フェースシールドと共に、各県市の警察や消防に届けられた。
  • 新北市役所に寄贈した3千個の安心祝福セットが、自宅検疫や自宅待機している人々に届けられた。その後、台湾全土に1万4千個余りを発送した。

▶5・29

  • 台中慈済病院は専用病棟を開設し、患者の受け入れを開始した。
  • 新竹市政府の要請に応えて、医療関係者のワクチン接種会場で、連日の誘導に当たった。

▶5・30

今回の感染拡大による死者が100人を越えた。

  • 慈済は花蓮県政府衛生局からのプレハブ検疫所開設要求に応じ、緊急に苗栗慈済パークの慈済防災教育センターに設置されてあった仮設住宅2棟を、花蓮衛生局が指定した場所に移設した。

▶5・31

  • 台北慈済病院は新北市衛生局の要請に応え、病院と同様の規格の下に、同市新店区の隔離専用ホテルの感染者の世話を請け負った。
  • 台北市立陽明病院の要請により開設されたプレハブ検疫所は、6月5日から救急外来脇で使用が始まることになった。

▶6・01

  • 屏東県政府に6百個の安心祝福セットと、同県里港郷にプレハブ検疫所1棟を寄贈した。

▶6・02

  • 台北慈済病院が地域に検疫所を開設した。
  • 慈済が台南市で2個所の検疫所の開設を支援した。
  • 花蓮県秀林郷佳民村、景美村、銅門村、水源村に330箱の安心生活ボックスを寄贈した。累計で台湾全土に1万4千個余りを発送した。

▶6・03

  • 膨大な医療物資の需要に応じて、6月3日衛生福利部の豊原病院と三軍総合病院にそれぞれN95マスク、防護服、ヘアキャップなどを届けた。
  • 慈済は、慈済大学と中央研究院が共同開発した「新型コロナウイルス抗原スクリーニング試薬」60万回分を購入し、検疫能力を高めるために各県や市役所、医療機関に発送した。最初に台北市立聯合病院に1万回分、続いて新北市衛生局に5万回分、新竹県衛生局に5千回分を発送した。

▶6・06

台湾全土の累計感染者数が1万人を超えた。

  • 苗栗県にあるハイテク工場で、外国人労働者の間にクラスターが発生したため、台中慈済病院は医療チームを派遣し、竹南テクノロジーパークにある公園に開設された検疫所へ支援に駆けつけた。慈済は新◎竹市役所、苗栗県政府と協力して検疫所を開設した。これまでに慈済は11の県市に25の検疫所を開設している。

▶6・07

台湾全土の警戒体制ステージ3は6月28日まで延長された。

  • オンラインの教育プラットフォーム、観光業界、ハイテク業界を結集し、1万5千台の4Gルーターを各県や市教育局に届け、弱者世帯の子どもたちがオンライン学習できるよう支援した。

▶6・08

  • 310台の酸素濃縮器を緊急購入し、新北市衛生局に30台、台北市衛生局に20台寄贈した。
  • 台中市の路上生活者の健康ケアのために、マスク、消毒用ジェル、石鹸、福慧八宝粥など11品目が入った感染予防セット3百個を台中市社会福祉局に届けた。

▶6・11

  • 基隆市政府は慈済基金会の支援と地元の資源を結集し、「安心満腹ボックス」と「健康野菜果物ボックス」の2種類の物資を、緊急支援が必要な家庭で夏休みを過ごす市内の学生2131人のために配送することにした。

▶6・13

  • 台南善化静思堂は政府の要請に応えて、大規模なワクチン接種会場を設置し、奇美病院の医療スタッフが2日連続でワクチン接種を担当した。また、他の各地の慈済静思堂もボランティアによる消毒が完了し、接種会場として使用が始まった。

(慈済月刊六五六期より)

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