慈済の出来事 6/20-7/21

台湾
Taiwan

●中型の台風4号(ダナス)が7月6日、嘉義県と台南市、雲林県に被害をもたらした。ボランティアは救済活動を展開し、2万食の炊き出しをして延べ1万世帯に寄り添い、ネットを通じて若手ボランティアに、学校の清掃や被災地の復旧活動に参加するよう呼びかけた。7月中旬から屋根の修復作業が始まった。

復興作業には、台湾全土の慈済人が連携して大規模な支援活動に取り組んでいる。特に台南市七股区では住宅の被害が深刻で、ボランティアが家庭訪問をして寄り添っている。(撮影・黄筱哲)

台風通過後、雨が断続的に降る中、ボランティアは安心家庭訪問を行い、お見舞いと證厳法師の手紙を被災者に届けると同時に、被害の調査と援助の査定を行なった。(撮影・黄筱哲)

●2025年6月、民間の週刊誌タイムズ・ハイアー・エデュケーションによる世界に影響を与える大学ランキングが公表され、慈済大学は国連の持続可能な開発目標SDGs3「健康と福祉」領域で世界第64位に入り、長年にわたる健康ケアと医療研究、コミュニティ奉仕など多方面の実践が紹介された。

アルゼンチン
Argentina

●5月中旬、ブエノスアイレス州カムパーナ市サンカイェタノで水害が発生し、ボランティアが6回現地調査に訪れた。被災者の最も必要としている物が、防寒物資と清掃用品であることを確認し、市政府の協力を得て配付者リストを作成すると、バケツ、雑巾、洗濯洗剤、トイレットペーパー、毛布などの物資を、7月7日までに735世帯に配付した。

メキシコ
Mexico

●アメリカとメキシコの慈済ボランティアは、毎月ティワナ市で貧困世帯への施療を行なっているが、現地では身障者に対する歯科衛生教育と治療技術に欠けていることがわかった。そこで、台湾の慈済人医会メンバーで特殊医療ニーズ専門の歯科医を招き、衛生教育と施療を行なった。4日間で119人を治療する一方、特殊ニーズ歯科研修討論会を開き、参加した現地の歯科医130名と交流した。(7月9日〜12日)

アメリカ
USA

●テキサス州中部で独立記念日の休暇中に山津波が発生し、幾つもの地域が甚大な被害を被り、130人以上が犠牲になった。被災地ではしばらく通行制限が行われた。ボランティアは7月中旬に現地調査を開始し、赤十字社と協力して買い物カードと物資の配付を行なう予定である。

スペイン
Spain

●2024年10月のバレンシア地方で起こった水害の被災者を支援するため、台湾、イギリス、ドイツ、フランス、オランダ、ポーランド、イタリア、スイス、アルゼンチン及び現地スペインの10の国と地域から51人のボランティアが駆けつけ、7月9日から15日まで6つの甚大被災地で3044世帯を対象に、買い物カードの配付を7回行なった。

洪水が引いた後、被災地で復旧活動が始まったものの、ベネトゥッセルでは一部の通路が厚い泥に覆われたままであり、道路脇には水に浸かった車が仰向けでまだ取り除かれていなかった。稀に見る豪雨が30年来の致命的な水害をもたらした。古都として知られるバレンシア地方は甚大な被害を被り、多くの町は半年経っても復旧していない。ボランティアは復旧に力を添えた。(写真の提供・Veronica Chaparro Sornosa)

買い物カードの配付会場では、多くの現地ボランティが第一線で同胞に奉仕していた。チワ教会では、両手で買い物カードを手渡すボランティアの姿があった。(撮影・王素真)

    キーワード :