2021年・台湾のコロナ禍での一年

▶5・11

連日、感染経路不明の市中感染が相次いで発生。コミュニティでのクラスター感染のリスクが高まり、感染警戒レベルが第2級に引き上げられた。

▶5・15

  • 1日の感染者が180人を超え、その多くが台北市と新北市に集中した。感染経路不明のクラスターが発生。すでにコミュニティ内での感染が広まり、感染警戒レベルが第3級に引き上げられた。
  • コロナ禍はコミュニティ感染の段階に入り、台湾全土で医療の優先順位による選択が実施されると共に、不要不急の外出を避け、外出時にはマスクの常時着用が義務付けられた。企業は仕事をリモート勤務に切り替え、娯楽・教育施設は一時閉鎖。

▶5・17

1日の感染者が330人超と大幅に増加。台北茶芸館、万華区、南部巡礼ツアーなどのクラスター感染を含む。

▶5・19

  • 台北市と新北市以外でも市中感染が発生し、台湾全土で感染警戒レベルが第3級に引き上げられた。感染者の多い地域にPCR検査所が設けられ、防疫ホテル、集中検疫所、専用病室も増やされた。
  • 幼稚園を含むあらゆる学校が登校停止になり、オンライン授業に切り替わった。その後、感染警戒レベル第3級に伴って、4回オンライン授業が延長された。
  • 慈済は医療防疫物資の寄贈とコロナ禍による生活困窮者への支援を強化。

▶5・21

慈済は、台南市政府の要請に応じて、仮設スクリーニング検査所を2カ所設置し、検査能力を向上させた。その後も地方自治体や医療機関の要請に応じて、各地でスクリーニング検査所を設置。

▶5・22

  • 修正して整理すると、新規感染者数323人以外に前週の合計400人が計上されることを公表した。というのは、各地のスクリーニング検査や申告手続きが混雑する中、報告された数値は正確でなかったからである。今は報告を簡素化することで、古い数値が残らないようにしている。
  • 慈済は、各地の自治体や社会福祉機構の要請に応じて、支援が必要な家庭に安心生活ボックスを届け始めた。

▶5・28

  • 慈済は台湾全土に分布する、25000を超える長期ケア世帯に電話訪問を行い、生活状況に応じて、支援金やスーパーマーケットで使える「慈善プリペイドカード」を寄贈。
  • 台湾全土でオンライン授業を受けている子どもたちのために、慈済は業者と協力して、設備やネット回線費用を支援。

▶5・29

  • コロナワクチン大規模接種計画が発表された。
  • 新竹市の要請に応じて、新竹市の慈済ボランティアは2日連続で医療従事者のワクチン接種会場で案内サポートにあたった。

▶6・03

慈済は各地の病院の要請で、抗原検査試薬の寄贈を開始。

▶6・06

  • 市中感染症例が累計で1万人を超えた。
  • 6月に入って、苗栗の工場で働く外国人労働者、台北の農産物輸送会社、屏東で、デルタ株のクラスターが次々と発生。

▶6・09

慈済は5月13日より、家庭訪問の代わりに電話やオンラインによる慰問を開始。毎週平均して約1000世帯の電話訪問を行ったが、次々と新たな案件が寄せられた。ボランティアによる弱者世帯へのコロナ貧困支援を迅速化するため、この日からオンライン説明会を開催し、9回に及んだ。

▶6・15

台湾全土でワクチンの大規模接種が開始され、まずは高齢者を対象に行われた。慈済は各支部に接種会場を設置し、ボランティアが会場誘導とサポートにあたった。

▶6・23

慈済がBNTワクチン500万回分の緊急輸入を正式に申請。

▶6・28

慈済が「弱者世帯学童夏季栄養支援プロジェクト」を開始。各自治体へ2カ月間、健康野菜ボックスと安心生活ボックスを提供。

▶7・05

慈済が「学生サポーターのオンライン学習伴走」計画を開始。大学生・専門学校生がアルバイトやボランティアとして、弱者世帯の子どもたちの学習をサポート。

▶7・21

慈済がワクチン購入・寄贈契約を締結。

▶7・27

感染警戒レベルが2に引き下げられた。

▶9・02

TSMC、鴻海・永齢基金会、慈済が共同で購入、寄贈する1500万回分のBNTワクチンの第1便が台湾に到着。

▶9・22

台湾全土の中学校・高校でBNTワクチン接種を開始

(慈済月刊六六一期より)

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