男児・景維の最も美しい一日

景維は電動車椅子を運転して教室の間を行き来する。大学を卒業することは彼の念願の1つである。夢に向けて行動する日々は、全てがベストな毎日なのだ。

難病の「脊髄性筋萎縮症」と共存し、人間(じんかん)の善意とも共生する。誰でも病気になるが、自分の病気は少し長いだけだ、と彼は悟った。

「僕は、体が変形していくスピードが緩やかになってほしいと願っています。大学を卒業したら、順調に本を出版し、TED講座に参加し、自宅にマーケティング事務所を立ち上げたいと考えています」。
彼は毎日を最後の日として積極的に生き、限りある生命に後悔する思いを残さないようにしている。


(慈済月刊六四八期より)

    キーワード :