コロナ禍の下での支え合い

(慈済台南善化連絡処ワクチン接種会場)

新型コロナウイルスの感染警戒レベル3が四度延長された。

感染予防は日常生活に浸透したが、経済活動が制限されたため、多くの家庭が苦境に陥っている。

一本の電話が、家庭の危機を救う。一本のワクチンのため、医療スタッフは仕事を続ける。一人一人が自分を律し、互いに支え合いながら、コロナ禍を乗り切る。

ワクチン接種・地域ボランティア動員

政府は六月中旬より全国民への新型コロナウイルスワクチン接種を急いだ。慈済は、大規模や中規模ワクチン接種会場に、十いくつもの集会所と台南慈済中学校内の場所を提供した。防護服を着たボランティアたちは、民衆を移動経路に沿って誘導し、医師の問診後にワクチン接種を行うことで、スピーディで最も親切なサービスを提供した。
(写真: 上&下左・台南慈済中学校  撮影・黄筱哲。 下右・新北市三重静思堂 写真提供・羅美珠。)

規則を守り
自粛生活 街角の日常風景

列に並び、体温を測り、入場するたびにQRコードを読み取る。身分証番号の奇数と偶数で、入場可能日を分けている県や市もある。市場では、かつての互いの肩が触れ合うような人混みは姿を消し、代わりに実名登録制、出入口と入場制限を行い、買い物を終えるとすぐにその場を離れるよう呼びかけた。
(左・台南市東区 右・台北市木柵)

栄養ある食品を自宅に配送

山間部にある台南南化中学校では、教師と慈済ボランティアが「安心生活ボックス」と「健康野菜果物ボックス」、そして白米を学生たちの自宅に届けた。六月末、慈済は各業界と協力して栄養救済計画を開始した。七月から八月にわたる夏休み期間、十四の県と市に住む児童を抱える四万世帯以上の生活困窮家庭が、主食となる食材や新鮮な野菜と果物を受け取った。


(慈済月刊六五七期より)

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