九月の出来事

09・01

慈済基金会はプリンストン大学、ハーバード大学、ケンブリッジ大学、オックスフォード大学、コロンビア大学、英領コロンビア大学、北京大学と共同で、「印證仏学講座」を開催する。当代の仏教思想と実践に特化した講座で、生活に溶け込んだ仏教と菩薩の人間化に関する研究を推進するのが目的である。1日、「印證仏学講座」(Yin-Cheng Distinguished Lecture Series on Buddhism)がオンラインで開かれた。本年度最初の講座はケンブリッジ大学の主催で、ハーバード大学ロックフェラーアジア芸術史特設終身教授の汪悅進氏を招いて、22日、オンラインで「二十一世紀の仏教芸術‥将来の展望」を講演する。

09・02

中国河南省の慈済ボランティアが7月の水害被災者を見舞った。2日に衛輝市城郊郷東天平村で340袋の化学肥料を配付して農民の農耕再開を支援した。また、12日と13日に広東省東莞市の慈済ボランティアは、新密市平陌鎮で秋の配付活動を行い、耿堂村、牛嶺村、白龍廟村、龍崗村、劉溝村で2千7百世帯に対して米と食用油などの物資を配付し、そのうちの406の弱者世帯には毛布、生活パック及び見舞金を贈呈した。

09・03

◎慈済インドネシア支部と国軍及び企業が協力して行っている、2018年スラウェシ島地震及び2019年パプア州ジャヤプラ県センタニ地区の水害被災者支援で、パル市、シギ県及びジャヤプラ県に建設された2千3百棟の恒久住宅の起用式典が3日と9日に行われた。
◎慈済基金会は新型コロナウイルス対策用のファイザー社製ワクチン(BNT)5百万回分を購入し、台湾のコロナ禍の緩和に一役買った。本日、顏博文執行長が代表で桃園国際空港に出向き、陳時中衛生福利部長及びTSMC慈善基金会の張淑芬董事長らと共に、第一回空輸された93万2千回分のワクチンの到着を出迎えた。

09・08

◎8月末、ハリケーン・アイダがアメリカ、ルイジアナ州に上陸し、その
後、熱帯低気圧となってからもアメリカ東海岸の各州を襲い、水害と竜巻などの被害をもたらした。テキサス州、ニューヨーク、ニュージャージー、ワシントンの慈済ボランティアはそれぞれ支援活動を展開し、ヒューストンに避難したテュレーン大学の台湾人留学生たちに現金カードと緊急生活パックを届けた。本日より11日まで、順次フラッシング、イーグルウッド、アナポリス及びロックヴィルなど被害が大きかった被災地で、住民に現金カードと毛布、食糧など緊急対応物資を配付した。
◎慈済基金会初回派遣の「2021慈済ハイチ地震災害支援チーム」が、8日から15日まで現地ボランティアを連れて、サレジアン修道女会、カリタス基金会、サレジオ会及び台湾駐ハイチ技術団体などと共に、被害が大きかったレカイ市で4回にわたる配付活動を行い、4千世帯余りの住民が約1カ月分の米などの生活物資を受け取った。9日にはサレジオ会総合学校のレカイ職業訓練センターで炊き出しが行われ、学校付近のテント区域に住んでいる被災者たちを支援した。

09・09

慈済タイ支部は難民や弱者住民の健康ケアで、毎週木曜日に百人の新型コロナウイルス検出サービスを始めた。本日、慈済施療センターで初めて行われ、訪れた人に防護物資と交通費が手渡された。また、陽性反応を示した人には「愛の薬」パックが配付され、合計59人を支援した。11日には施療センターの医師がオンラインで診察し、病状の経過を追跡した。

09・11

◎慈済基金会第4回「Fun広い視野・未来を考える~青年公益実践プロジェクト」が本日、「オンラインDemoday」活動を催し、採用された11チームを招いて社会イノベーションプロジェクトの報告が行われた。このプラットフォームを通して、より多くの若者世代に社会問題への関心を持ってもらうことを期待している。活動は初め、会場での発表会を計画していたが、コロナ禍のためにオンラインによる参加に切り替えた。
◎花蓮慈済病院による第13回パンパシフィック国際幹細胞及び癌疾患研究セミナーが開かれた。11日と12日に25人の専門学者を招いて、オンラインで行われた。国内外約150人が参加して、癌の免疫治療や幹細胞療法に関する研究成果が報告された。
◎慈済アメリカのニューヨーク支部ボランティア7人は、救世軍ニューヨーク本部でボランティア団体連盟が開催した「心を癒す追悼記念式」に慈済を代表して参加し、911同時多発テロの犠牲者を追悼した。
◎慈済マレーシアのセランゴール支部は、20の民族や宗教団体と共に今夜、「希望の灯」と題したオンラインの慈善音楽会を催した。これはコロナ禍による困窮支援募金活動で、6万リンギッド(約160万円)余りを募った。

09・16

国際医療衛生促進協会は第6回国際医療模範賞の授与式を開催し、花蓮慈済病院国際医学センターが国際医療模範の団体賞を獲得した。

09・18

「2021年国際慈済人医会年次総会」が18日と19日、オンライン形式で開かれた。今年は「情のある防疫・医療の愛」と題し、19の国と地域の2千人余りが参加した。

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