十一月の出来事

11・01

アメリカ慈済医療基金会はアメリカ保健福祉省(HHS)の審査を経て、「連邦政府認定地区保健センター」に昇格した。連邦政府の補助金を申請する資格を有すると同時に、医療資源の乏しい地域で医療を提供する時、治療代を自ら調整できるようになった。認定期間は2020年11月1日から2024年4月30日までである。

11・02

1日、台風19号(コーニー)がフィリピンのカタンドゥアネス州に上陸し、ルソン島中部で山崩れと土石流、洪水などが発生した。2日、現地の慈済ボランティアは2回にわたって台湾花蓮本部とウェブ会議を行い、證厳法師に災害状況を報告した。3日と6日にそれぞれバタンガス市とアルバイ州で支援活動を行うと共に、5つの都市や町で被災者雇用による復旧作業を開始し、延べ1万3千人が環境の清掃を行った。また、10日にはバタンガス市で260世帯に、そして、21日と22日にはアルバイ州で見舞金を支給し、1万8千8百余の世帯が恩恵を受けた。

11・03

慈済基金会は世界でのコロナ禍支援で、使い捨てマスク2万個、防護マスク2千個、ゴーグル2千セット及び額体温計50本をアフリカ・チュニジアの世界医師連盟(MDM)に提供した。物資は5月から順次出荷され、11月3日に支援の完了を確認した。当国は慈済が人道支援した第118番目の国(地域)である。

11・04

慈済基金会と台東県政府は慈善活動に関する覚書を交わした。慈善慰問や防災教育、生態系環境保全、医療看護、公益人文など5項目にわたって協力する。また、救急車の救命機能をアップグレードするため、ハイレベルの多機能生理モニター付き除細動器(ZOLL X-Series)2台を台東県消防署に寄贈し、医療看護面での協力関係を実施した。

11・06

中国四川省の慈済ボランティアは6日から8日まで凉山彝族(イ族)自治州喜德県の熱柯依達郷、依洛郷、巴久郷烈火村で「冬を暖かく過ごす」活動を行い、米と食用油、エコジャケット、エコ毛布などの生活物資を428世帯に配付した。

11・09

9日から12日まで慈済大学模擬医学センターで、台湾整形外科の外傷、足首、肩関節、肘関節、脊椎関係の学会が合同で模擬手術教科を開設した。台湾全土62の病院から178名の医師が参加し、8人の「無言の良師」の体で44種類の手術手技を履修した。13日は葬儀と感謝追悼会の後、入龕(にゅうがん)儀式㊟が行われた。
㊟入龕(にゅうがん)儀式とは、火葬した「無言の良師」の骨の一部を瑠璃の容器に入れ、慈済大学にある永久保存の棚に入れる儀式。

11・10

慈済日本支部のボランティアは埼玉県本庄市の大恩寺を訪れ、帰国を待つベトナム人研修生たちを見舞い、寒さに備えて80枚のエコ毛布を届けた。

11・12

◎11日、台風22号(ヴァムコー)がフィリピンのルソン島に上陸し、グレートマニラ地区で水害が発生した。慈済フィリピン支部は12日、支援活動を開始した。リザル州サンマテオ町とケソンシティーのタタロン区で炊き出しを行い、14日にマリキナ市とサンマテオ町で被災者雇用による環境の清掃活動を行った。

◎花蓮慈済病院は、衛生福利部国立漢方医薬研究所と協力の覚書を交わした。双方は、漢方医学と西洋医学による精密な合同診療を基盤に研究成果の交流をはかる。

11・14

慈済基金会は14日と15日、行政院環境保護署や経済部水利署、中央研究院、聯合報㊟系願景工程等多数の機構と新店静思堂で「第6回慈済フォーラム」を催した。テーマは「地球の未来とエコな行動」で、55人の環境保全と感染症予防に関する専門家を招いて討論と交流が行われ、来賓や学術関係者約250人が参加した。15日はこのフォーラムを機に、執行長執務室が特別に青年フォーラムとして「地球のことは自分のこと」というテーマの下に、模擬国連、ワールドカフェ、アクションサミットなどを真似た会議が開かれた。また60人の青年を招いて気候変動への関心や改善方法を検討し、地球の永続的発展に声を上げた。(㊟台湾の新聞社)

11・18

慈済基金会の「2018~2019年永続報告書」が、第13回「TCSA台湾企業永続賞」で社会公益及び福祉部門社会協力関係賞、そして、政府とNGO関係のゴールド賞を獲得し、顏博文執行長と張宗義副執行長が代表で受領した。

11・19

慈済科技大学は、行政院環境保護署の「第2回国家企業環境保全賞」のシルバー賞を獲得した。

11・20

慈済基金会による苗栗県立苑裡高校の減災希望工程において、本日、寄贈及び除幕式が行われ、一般教室と専門科目教室など計78の教室が入った3棟の新校舎と学生活動センターが引き渡された。慈済は2014年から減災希望工程と称した災害予防建設を行っており、今現在26カ所の学校で支援建設を行っている。

11・25

慈済基金会は、2020年国家永続発展賞の「民間団体永続発展賞」の栄誉に輝いた。

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