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モザンビーク
大愛村に第一期の住民が入居

文と写真の提供・慈済モザンビーク連絡所

広大な平原に、ブルーの屋根と白い壁の家が一軒一軒並ぶ。二〇二二年十二月上旬、ニャマタンダ郡オンカ大愛村で第一期の住居の引き渡しが行われた。二〇一九年、サイクロン・イダイがモザンビークに大きな被害をもたらし、百八十万人が被災した。最も被害が大きかったソフォラ州ニャマタンダ郡では、住民の田畑が全滅し、被災者は臨時テントの中で暮らしていた。現地の家は一般的に、茅葺屋根と土壁で建てられているため、雨の日は雨漏りし、天災を防ぐことはできない。慈済は緊急支援が一段落すると、中長期支援として家屋の再建を開始し、四つの大愛村を建てた。ニャマタンダ郡オンカ大愛村とクラ大愛村合わせて六百五十五棟は、コロナ禍で施工が困難な状況にあったが、三年間を経て、二〇二二年末にようやく、年長者と体の不自由な人を持つ家庭二十九世帯を優先的に入居させることができた。

極端な異常気象による干ばつと洪水を考慮して、防災機能を強化した。大愛村の家屋の屋根には雨水を集める千五百リットルの雨水収集タンクが設置されており、これで村民は遠くまで水を取りに行く必要がなくなった。家屋の構造は、現地の伝統的な土レンガと茅葺屋根からセメントブロックの家に変わり、新方式のトイレが、樹皮とキャンバス生地の簡易トイレに取って代わった。
ボランティアは、家の鍵と福慧贈り物をオンカ大愛村第一期入居者に渡した。入居者にとってそれは恐らく、人生で初めて「鍵が必要な家」を手にしたのかもしれない。ニャマタンダ郡のオスマン郡長(前ページ右1)は村人に、環境衛生維持に努めるよう念を押し、「風災が去っても、慈済がニャマタンダ郡に留まってくれたことを忘れないでください」と言った。ボランティアは折りたたみの机と椅子、福慧ベッドなどを入居祝いに贈った。住民はエコ毛布をベッドに敷き、もう地面に寝る必要も風雨の心配もなくなった。

インドネシア
三千世帯のトイレ建設を支援

資料提供・慈済インドネシア支部
英訳・慈済インドネシア支部翻訳チーム
撮影・Arimami Suryo A.

慈済インドネシア支部とシナルマスグループは、州や県政府と協力して、中部ジャワ州の五つの県で、三千五百世帯余りの家を対象に、家庭用トイレの建設を支援して、衛生環境の改善を含めた、「極貧撲滅プロジェクト」を進めている。二〇二二年末に千九百世帯余りが完成し、二〇二三年上半期に全ての工事が完了する予定である。

中部ジャワ州のバンジャルネガラ県の田舎では、多くの貧しい家庭はトイレを建てる経済的余裕がない。家の近くに穴を掘ったり、生け簀に竹を渡して用を足していたが、虫や蛇に噛まれたりすることがよくある上に、雨の日や夜はとても不便だった。鉱夫のカルヨノさんと畑仕事をする妻のジャシエムさんは四十年を経てやっと、バケツと柄杓、鍬を持って、用を足しに行く必要がなくなった。今では家の中で、安心してトイレに入ることができるのである。(前ページ写真)

(慈済月刊六七五期より)

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