台風四号(ダナス)災害の後 百戸以上の屋根を修復

十数の作業チームが県や市を跨いで結集し、同時に修繕作業が行われた。慈済は台風四号災害の後、百戸余りの被災世帯の住宅の屋根を修復。晴天の合間に時間と争って進められる作業のリズムが、被災した弱い立場の住民たちに笑顔を取り戻させた。雨の後は、必ず晴れがやってくる!

雨漏りしている時に連日の雨(泣きっ面に蜂)

青のストライプのシートは、まるで絆創膏のように、台風ダナスが残した傷跡を一時的に覆っていた。台南市七股区の沿岸部にある西寮里では、多くの古い家屋が被害を受けた。建材の破片はすでに白いナイロン袋に集められ、空き地に仮置きされていた。

慈済ボランティアのチームは、災害発生の翌日には西寮里に駆けつけて慰問し、その後、緊急支援金とブルーシートを届けた。台風の襲来からすでに三週間が経っていたが、その間も雨風が続いたため、シートではもはや耐えきれなくなっていた。慈済の災害支援は第二段階に入り、弱い立場の住民のために、台湾各地の専門業者を招いて、屋根の修繕作業を始めた。

老若男女が作業に参加

災害発生から二十日後、七股区西寮里ではあちこちで復旧工事が行われていた。ほとんどのボランティアは専門的な技能を持っていないため、高所作業はできないが、毎日多くの人が現場に足を運び、屋根から下ろされた屋根瓦の破片を受け取って、整然と民家脇の空き地に積み上げていた。また、取り外されて使えなくなった木材を道路脇まで運び出し、後の清掃チームによる回収に備えていた。

すべての奉仕は、被災者が建築廃材の処理に悩むことなく、安心して暮らせるようにとの思いからである。「雑工(ざっこう)」と呼ばれている彼らの働きは、人文精神を体現していた。

7月下旬の天気が不安定な時に、西寮里では作業班が「壊しながら建てる」方法を採用した。左側の屋根が完成して右側の瓦を取り外すと、職人たちは無事だった大梁の上に、高雄から運ばれた屋根用の鋼板を敷いた。

災害発生から二十日後、ボランティアが七股区西寮里のある家を訪れ、被害状況を記録し、修繕内容の評価を行った。

職人たちは屋根瓦の撤去と新しい屋根の吹き替え作業を行い、瓦を滑り落とし、それをボランティアたちはリレー式に運んで整然と積み上げていった。大勢の人が心をひとつにして尽力する姿は、言葉にしなくても、きっと被災者に届いたに違いない。

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