資源を再生して、愛を循環させる—地球はあなたに感謝している

2018年にラオスでダムが決壊し、大洪水が発生した時、慈済人は被災地に深く関わり、物資の配付を行った。受け取った「福慧ベッド」の上に嬉しそうに座っているのは、被災した家庭の子どもだ。

慈済は、緊急時のニーズに応えて支援ツールを開発しているが、その取り組みは、発願に始まって優れた成果を得るまで、二十年以上に及ぶ。

これらのツールは、気象災害の緊急援助に端を発しているが、環境への影響と天然資源の浪費を最小限に抑えるため、回収プラスチックなどから作られている。そのうちペットボトルは、リサイクルボランティアによって丁寧に仕分けされている。

これこそが、環境保全と人道支援を結びつけた善の循環型経済であり、国連の持続可能な開発目標(SDGs)の理念に合致している。

環境保全+慈善

  慈済の「避難所七宝」

環境保全+慈善
慈済の「避難所七宝」

二○一三年の台風三十号(ハイエン)による風災から、昨年の〇四〇三花蓮地震、台風三号(ケーミー)及び今年のミャンマー大地震に至るまで、慈済の緊急援助の基本物資である「エコ毛布」と「ジンスー多機能福慧ベッド」は、あらゆる場面で見ることができる。そしてもっと意義深いのが、回収資源を使って研究開発を経て作られたものだということである。

これをきっかけに発展を続け、「エコ毛布」に「ジンスー福慧家具シリーズ」の六点を加えたものが、避難所でプライバシーを尊重しながら、基本的な生活ニーズを素早く満たしている。

➊ジンスー福慧蚊帳(シングルサイズ)

  • 福慧ベッドに設置、または吊るすことができ、天然の蚊除け成分を含む。
  • 20本のペットボトルで製造。

➋エコ毛布

  • 保温性が高く、乾きやすい。全世界で配付された数は139万枚を超える。
  • サイズ:230cm × 180cm、67本のペットボトルで製造。

&➍ジンスー福慧机・椅子

  • 中空構造で、素早く折り畳み可能。
  • 回収PPとステンレスパイプで製造。

➎ジンスー福慧間仕切テント

  • 折り畳み式で素早く設置可能な携帯型。展開時の囲い面積は約1.8坪、高さは視線を遮るのに十分。
  • 280本のスプリング鋼フレームとペットボトルで製造。

➏ジンスー多機能福慧ベッド

  • 素手で広げてシングルベッドか椅子に変形が可能。
  • 重量15キロ、耐荷重150キロ。
  • 回収PPプラスチックとステンレスパイプで製造。

➐ジンスー福慧収納棚

  • 折り畳み式で、キャスター付き。
  • 積み重ねると戸棚になり、伸縮ハンドルを引き出すとカートにもなる。耐荷重20キロ。
  • 箱は再生PP製、キャリーバーはアルミ製。
  • 回収PP製ハンガーを組み合わせると衣装棚としても使用可能。
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