台湾
Taiwan
●台風4号(ダナス)が7月初めに台湾南部を襲い、被害をもたらした。慈済は7月中旬から嘉義県と台南市で百戸余りの家屋の修繕を開始した。工期は台南が8月末、嘉義が9月中旬までを予定しており、同時に各地区のボランティアがチャリティバザーを催して再建と修理の経費を募った。
2メートル以上の高さで工事する場合は高所作業にあたるため、専門家チームが安全基準を満たした装備を使用して行う。慈済ボランティアは建材の運搬や工事現場の整理を手伝った。(撮影・黄筱哲)
●32年前に設立された慈済骨髄幹細胞センターは、世界でも稀に見るほど密度も効率も比較的高いデータバンクである。台湾の人口は約2300万人であるが、今年7月には非親族間での適合件数が累計で7000件を越え、患者は31の国と地域に分布していた。アジアまたは世界での適合率は、国際間においてその重要な地位と貢献度を示しており、3年続けて世界骨髄バンク機構(WMDA)から上級認証を得た。
●1998年の元日から放送を開始した大愛テレビ局は、同月3日より證厳法師が開示をする番組『人間菩薩』を毎日放送してきた。この番組は、今年8月28日に1万回を迎えた。
●大愛テレビの番組『白冷会の愛〜半世紀にわたるケア』が、「社会の明るい面を伝える報道賞」においてテレビメディア部門の佳作を受賞した。番組制作センターの職員である呉志怡さんと林建利さんは、スイスのカトリック教会宣教師たちが台東で貢献した証を記した。
ミャンマー
Myanmar
●マンダレーは3月末の地震の後、物価が高騰し、被災者の生活は一層苦しくなった。慈済は8月上旬に再びアマラプーラ町で3901世帯に対して、1世帯当たり米24キロ、食用油1リットルを配付した。8月中旬にはパ・レート郡で米と食用油、福慧ベッドなどの物資を2559世帯に配付した。
エチオピア
Ethiopia
●今年からアメリカを含む海外からの資金援助が大幅に減少し、アフリカ・エチオピアのデブレベルハン難民キャンプの生活は益々苦しくなった。慈済は7月から6カ月間の予定で食事を提供して8歳以下の子供1350人を世話し、7月から8月にかけて3000世帯に食糧を配付した。
●慈済は1993年からエチオピアで給水ステーションとクリニックを設置すると共に、病院建設の支援を開始した。2022年からは、現地のキリスト教系慈善団体キッドミア・マヒバーと協力して北部の内戦から避難した人々に食糧支援を行っている。2023年より西部の内戦から避難した人々と南部の干ばつに苦しむ人々への援助を継続し、今年5月末までで延べ55万人以上が支援を受けた。
7月19日の正午、支援スタッフが児童クラスで8歳以下の児童に食事を提供した。子供はカレーとパン、ビスケットを手にすると、食べる前に笑顔を見せた。(写真提供・慈済基金会宗教処)
フィリピン
Philippines
●フィリピンの慈済志業は、31年前に医療奉仕から始まった。第283回目の大規模施療が、427の医療スタッフとボランティアを動員してサンボアンガ半島シブガイ州の州都イピル市で催され、5249名の患者に対して内科、耳鼻咽喉科、小児科、歯科、産婦人科、眼科などの診療と外科手術及びオーダーメイドの義足を提供した。(8月14日~16日)
●慈済は1998年からサンボアンガ半島で施療を始め、2000年に連絡所を設置し、2004年サンボアンガ市に無料で行うリハビリと義足センターをオープンし、2006年にはサンボアンガ市の医療センターに大愛眼科センターを設置した。
スリランカ
Sri Lanka
●慈済は北西部州の州都クルネーガラにあるビンギリヤ地方病院で大規模な施療を行った。スリランカ、シンガポール、マレーシア、台湾などからの医療スタッフとボランティア285人が協力し、延べ4293人に対して、内科、歯科、眼科及び中医の診療を行った。(8月15日~17日)


